うしろの正面だーあれ
それでも願わずにはいられない。
『どうか助かりますように』と…。
看護士が連絡したのだろう。
すぐに朝子の両親が来た。
母親のハンカチは、すでに ぐっしょり濡れている。
フラつく彼女を、朝子の父親が支える。
『うぅ…
どうして朝子が…』
『しっかりしないか。』
そんな光景を、咲子は虚ろな目で見ていた。
しばらくすると、咲子の母親が心配して来てくれた。
咲子の母親は、朝子の両親に軽く会釈をすると咲子に朝子の状態を尋ねた。
その問いに、咲子は首を振りながら答えた。
『まだ出てこないの…。』
『そう…。』
『私があのとき、もっと早く朝子ちゃんを探しに行ってたら…』
『咲子…あなたは悪くない。
あまり自分を責めないで。』
『でも…』