すべてはあの花のために⑦
四十六章 日

一生懸命お仕事しますよ?


 入学式・始業式、翌日。今日はとうとう、新しい生徒会メンバーが発表される。

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【桜ヶ丘高校 新生徒会】


<新生徒会会長>
 皇 秋蘭(3年)


<新生徒会副会長>
 柊 千風(2年)
 氷川 桜李(2年)
 九条 日向(2年)


<新生徒会会計>
 二宮 茜(3年)
 東條 圭撫(3年)
 九条 翼(3年)


<新生徒会書記>
 桜庭 紀紗(3年)


<新生徒会庶務>
 月雪 蓮(2年)
 道明寺 葵(3年)



 上記の生徒は朝のHR終了後、理事長室まで来てください。

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「わー! 去年のメンバーと一緒じゃん!」

「ほんとだね。……あ。でも月雪くん? が新しく入ってるみたいね」


 掲示板を見ながら、ある生徒がそんなことを話している。


「なんでかな? 九人じゃ仕事量が多くて大変だったとか?」

「それはあるかも。去年のメンバー、みんなを楽しませようとしてすごい楽しい企画してくれたし。もう少し人手が欲しいって結論になったのかもよ?」

「庶務の道明寺さん、初めてだったのにすごいいろんなことしてたからそう思ったのかもね!」

「今年であたしら最後だし。いい高校生活、送れるといいわね」

「うん! いっぱい思いで作ろ~ね!」

「今年も同じクラスみたいだし。Aクラスで楽しも?」


 新しい生徒会メンバーを確認した生徒たちは、ぞろぞろと、自分たちの教室へと入っていく。
 葵もそんな生徒たちに混じり、同じように掲示板の確認をした後、何事もなかったかのように教室へと向かった。


「あ! あっちゃんおはよー!」

「おはようございますキサちゃん」

「掲示板見たか?」

「はい。もちろんですよ、アキラくん」

「今年も一緒に生徒会の仕事出来るねー」

「はい。そうですねカナデくん」

「でも、別に九人で全然大丈夫だったのにね? まあ増えてくれたから、お仕事楽になるけどお」

「わたしの方の仕事を分担してできるのは、とても有難いですね」

「……しんどかった? 去年」

「……いいえ? そんなこと思う暇もなく、とても有意義でした」

「そう言うってことは、あっちゃん今年もやるんだね??」


 そう聞いてくるキサに、みんなの視線が葵へと集まる。


「はい。もちろんです! 最後まで、一生懸命お仕事しますよ?」


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