元カレを増やさない解決法
 元カレが結婚するらしい。
 そう聞いて、私はやけ酒することに決めた。
 友達を招集しようとしたのに、こういうときに限って誰も捕まらない。
 会社での昼休み、私は盛大にため息をついた。

「どうした?」
 ちょうど通りすがった仲の良い同僚男性に聞かれ、私は半目で彼を見る。
 同期で仲の良い彼はイケメンで、今日もやっぱりイケメンだった。

「飲みたい気分なのに、誰もつかまらなかった」
「なにがあったんだ?」

「あんま言いたくないかも」
「余計に気になる。よし、今夜は俺が飲みに付き合ってやるからそんときな」

「ええ?」
 私は不平の声を上げる。
 何度もふたりで飲みに行ったこともある気の置けない友達だ。だけど元カレへの愚痴なんて聞かせたくない。

「いい居酒屋見つけたからさ、俺のおごり」
「それなら行く」
 私の掌返しに苦笑を残し、彼は自席に戻った。



 夜、私は彼と一緒に彼の予約した居酒屋に入った。
 水曜だからか、人は少ない。
 半個室の部屋に案内され、彼と向かい合って座る。
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