元カレを増やさない解決法
お酒と料理を注文し、それなりにアルコールが入ったところで彼が聞いて来た。
「で、なにがあったんだよ」
「元カレが結婚するんだって」
私はぶすくれながら答える。
「それでショック受けたんだ? まだ好きだったとか?」
「ぜんっぜん!」
それだけは決してない。別れたのは随分前のことだし。
「じゃあなんで」
「なんか負けた気がするから」
「負けって、なにが」
「先に結婚されちゃってさ。私だってお年頃なのに恋人すらいなくて結婚なんて見えない」
別れて以来、幸か不幸か彼氏ができなかった。仕事が忙しかったせいもある。
「女ってさ、仕事がちょうど楽しくなってやりがいもあるって頃に結婚だのなんだのってあるから損な気がする」
「それは男だって同じだよ」
「だけど結婚で女ほど環境が変わるわけじゃないじゃない? 姓を変えるのはいまだに女のほうが圧倒的に多いし、子供を生むってなるとなおさら変わるし」
「まあそれはそうだけど」
「だからって男はいいなあとも思わないけどね。男だからってだけで雑に扱われるのも見てるし」
「まあねえ」
彼はそう言ってビールをぐいっと飲む。
「で、恋人が欲しくなったとか結婚したくなったとか――でもなさそうだな」
「うん。元カレを増やしたくない」
「どういうこと?」
「で、なにがあったんだよ」
「元カレが結婚するんだって」
私はぶすくれながら答える。
「それでショック受けたんだ? まだ好きだったとか?」
「ぜんっぜん!」
それだけは決してない。別れたのは随分前のことだし。
「じゃあなんで」
「なんか負けた気がするから」
「負けって、なにが」
「先に結婚されちゃってさ。私だってお年頃なのに恋人すらいなくて結婚なんて見えない」
別れて以来、幸か不幸か彼氏ができなかった。仕事が忙しかったせいもある。
「女ってさ、仕事がちょうど楽しくなってやりがいもあるって頃に結婚だのなんだのってあるから損な気がする」
「それは男だって同じだよ」
「だけど結婚で女ほど環境が変わるわけじゃないじゃない? 姓を変えるのはいまだに女のほうが圧倒的に多いし、子供を生むってなるとなおさら変わるし」
「まあそれはそうだけど」
「だからって男はいいなあとも思わないけどね。男だからってだけで雑に扱われるのも見てるし」
「まあねえ」
彼はそう言ってビールをぐいっと飲む。
「で、恋人が欲しくなったとか結婚したくなったとか――でもなさそうだな」
「うん。元カレを増やしたくない」
「どういうこと?」