元カレを増やさない解決法
「ずっとお前を見てて、結婚するならお前しかないって思ってた。もう決定。だから今から俺の婚約者な」
「なに言ってるのよ!」
「拒否権なし! また明日!」
彼はそう言って改札に走った。
私は追い掛けることもできずにそれを見送った。
なんの冗談?
でも、冗談ならそう言うよね?
私の心臓がばくばくする。
ふと見上げると、大きな桜の枝には花芽がいくつもついている。
ずっと枯れたように佇んでいたけれど、ちゃんともう、春を迎える準備を整えていたのだ。
もう少ししたら。
私は目を細めて木を見つめる。
ピンク色の花がいっぱいに咲いて、世界を明るく彩るのだろう。
星よりも鮮やかな満開の桜を想像し、どきどきする。
私の春は一足早く来たのかもしれない、と思いながら。
終
「なに言ってるのよ!」
「拒否権なし! また明日!」
彼はそう言って改札に走った。
私は追い掛けることもできずにそれを見送った。
なんの冗談?
でも、冗談ならそう言うよね?
私の心臓がばくばくする。
ふと見上げると、大きな桜の枝には花芽がいくつもついている。
ずっと枯れたように佇んでいたけれど、ちゃんともう、春を迎える準備を整えていたのだ。
もう少ししたら。
私は目を細めて木を見つめる。
ピンク色の花がいっぱいに咲いて、世界を明るく彩るのだろう。
星よりも鮮やかな満開の桜を想像し、どきどきする。
私の春は一足早く来たのかもしれない、と思いながら。
終


