極氷御曹司の燃える愛で氷の女王は熱く溶ける~冷え切った契約結婚だったはずですが~
少しひんやりとした、やわらかな唇。
吸い付くと頭の芯がくらくらした。
もっと貪りたい。
もっと、もっと、もっと――三花の香りが理性を侵食していく。
唇を舌先で割り、三花の口内に進めた。
温かで湿った三花の粘膜、少し薄い舌を絡めるとおびえたように縮こまる。
俺は三花の後頭部を優しく撫でた。
やがておずおずと彼女の舌が力を抜いた。
俺はうれしくてどうかなってしまいそうになりながら、彼女をさらに味わい貪った。
唇を離すと、とろんと蕩けた三花の瞳が眼前にある。
口紅が微かに乱れているのを指先で拭いてやりながら、身体の奥で欲求が大きくなっていくのを知覚する。
ああ、もっと三花がほしい。
俺は彼女を抱き上げ、ソファに座らせた。羽のように軽いと思う。
俺は片膝をソファに乗せ、彼女を閉じ込めるようにして顔を覗きこむ。
混乱している三花の顔は、隠しようもないほどに赤かった。
「宗之さ、んんっ」
手を絡めソファの背に押し付け、再び唇を重ねる。
わざと音が立つように、荒々しく貪る。
「んっ、んんっ……」
あえかな声が漏れる。
その声さえも逃したくなくて、口内をあますところなく蹂躙する。
歯列をなぞり、頬の粘膜を舐め上げ、口蓋をつつき、また舌を絡め合う。
唇を離すと、すっかり上気した顔の三花が見える。彼女の髪を耳にかけ、耳朶をくすぐった。
「んっ」
ぴくっと三花は初心なみじろぎをする。
俺は耳にそっと口を寄せ、軽くキスを落とす。
はぁっ、と三花は息を吐き、それから「宗之さん」と責めるように俺を呼ぶ。
「せ、性的なことはしないとっ」
「君は耳がそんなふうにいやらしい器官だと思っているのか?」
あえてそんなふうな言葉を選ぶと、三花は「えっ」と肩を揺らした。
「俺は音を聞くための器官だと思っているんだがな」
言いながら耳の溝に舌を這わせる。
繋いでいる三花の片手にぎゅっと力が入り、甘い声が漏れる。
「そ、それは」
三花の声が微かに高い。俺は耳元で笑い、耳殻を甘く噛む。
「あ、っ」
喘ぎと言ってもいいだろう、甘さと淫らさを含む声に嗜虐心がむくむくと湧き上がる。
もっともっとこの手で乱れさせたい。
同時に強く思うのは、彼女を腕の中に閉じ込めて、全てのものから守ってやりたいと願う身勝手な庇護欲だった。
「宗之、さ、ん……」
俺の身体でソファに閉じ込められ、どうしようもできない三花の首筋にキスを落とす。
大袈裟なほど身体を震わせた三花の初心な仕草がたまらなく俺を煽る。
「三花、好きだ」
ちゅ、とその白い柔肌に吸い付いた。
「……っ、んっ」