ワケアリ無気力くんが甘いです


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2日目も好スタートをきったクラス販売のワッフル。


「ありがとーございまーす!」


持ち前の明るさは2日目もお客さんを笑顔にするくらい、かんちゃんの接客は完璧。
私は……あまりうまいとは言えないけど、自分なりに接客は出来ていると思う。


「……ふぅ、忙しいね朝から。あーいい匂い」
「ありがたい事だけどね」


接客をしながらも、後ろで焼かれているワッフルの香りを堪能し、稀に失敗してしまったワッフルの欠片を藤田くんにもらうかんちゃん。

お客さんにバレないように手元に置かれたワッフルを食べて幸せそう。隣で見てるだけでも私までなんだか幸せがおすそ分けされてる気分になる。


「……ヤコちゃんも食べな。僕失敗してちゃったからいまのうちよ。ほら、あーん」
「え」


後ろから肩を突かれたと思いきや、つまようじに刺さるワッフルを私へと差し出す藤田くん。

ほれほれ、と口へ運ばれそうになるも、


「ひっつくな、仕事しろ」
「やーん!ちょっとおすそ分けくらいいいでしょうに!今焼けるの待ってるんだからー」

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