ワケアリ無気力くんが甘いです
鏡の前で髪を結って、制服を正せばスカートのポケットに何か入ってることに気付いた。
ん?なんだろ。何か入れた覚えはないんだけどな。
中を漁り取り出せば、2つ折りされた紙が入っていた。
紙?いつの間に?
自分で入れた記憶は全くない。だけど何が書いてあるのか開いてみるとそこには
『校舎裏の物置前に来て Y・S』
と書かれていた。
このY・Sって……優麗・先崎だよね?
私には先崎くんしか思いつかないし。
にしても校舎裏って……なんだろ。終わってエプロンとか置いたらかんちゃんと藤田くんも一緒に回ろうって言ってたのに。
そもそもいつこの紙を……ってそっか、同じところにいたんだもん。入れることは可能だったかも。
ってことは、私校舎裏に行くべき……なんだよね?
「ごめんかんちゃん、ちょっと用事あるから先に昇降口に行っててもらっていい?後から行くから」
「ん?うん、オッケーオッケー。じゃあ連絡してね」
「うん」