ワケアリ無気力くんが甘いです



──時計を見ればもう交代の時間。


エプロンを身につけた次の班の子たちが続々とやってきた。


「あとよろしくー!せんせーい!食べまくる時間がやってきました」
「うんうん、わかってるよ志賀ちゃん。君は昨日中々の出店数を回れたそうじゃないか。2日目の今日狙うは……」
「全制覇!」
「よし!」


2日目の担当時間を終え、達成感からか藤田くんとかんちゃんはやけに意気込んでいる。……聞けば藤田くんも昨日、食べ歩きをしていたらしい。だから目的はかんちゃんと同じようなものなんだとか。


「昨日……夜も俺も、食べ歩き組の2人に付き合ってたわけか」
「そうみたいだね。今日も同じような流れになりそうだけど」
「だね」
「私とかんちゃん、エプロン片付けてお手洗い済ませたら行くね」
「うん、俺ら昇降口で待ってるよ。廊下だと人すごいし」


うん、と頷いて一旦先崎くんたちと別れ、私たちは髪を結び直したり、身だしなみを整えるためお手洗いへ。
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