ワケアリ無気力くんが甘いです


「では、昼休みの謎はご本人からどうぞっ」


咀嚼する私の後ろに藤田くんは手を向けた。
飲み込み振り向けば、真後ろに先崎くんが……

び……っくりした──


「何が?」


話を知らず首を傾げる先崎くんのもとに、藤田くんは嫌がられるのを承知なのか、肩を組んだ。


「ヤコちゃんがね、先ちゃんのこと気になるって」
「え?」

「ちょっ、その言い方は語弊があるって!」


一瞬にして目を丸くし私を見る先崎くんに、違うの違うの!と立ち上がり変な誤解が生まれないようにしていれば、なぜか楽しそうにする藤田くん。


「うふふー僕ら……というより、先ちゃんが昼休みどこにいるのかなぁって、気になってるってことよ。良かったね、先ちゃん。仲良い女の子が出来てっ」


グフフ、となんとも言えない笑い方をする藤田くんに、先崎くんは身を引き私の肩に手を置いた。


「……今度ね」
「は、はいっ」


そのまま席に戻っていく先崎くん。
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