ワケアリ無気力くんが甘いです
あ、お弁当しまわないと。
座り直して弁当箱に手を伸ばすも、藤田くんはまたニヤニヤとして、顎に手を当てた。
「ヤコちゃん、秘密がある先ちゃん……魅力的に見えてきたでしょ?」
「え」
魅力的というか……いや、魅力的なんだろうけど……。
「フジ……黒羽さんに変なこと言ってない?」
いつの間にか戻ってきた先崎くんが私の後ろにまた立っていた。
「やだなぁ何も変なことなんて言ってないよね。ヤコちゃ――」
「ちょっと変……かも」
心読まれてる感が。
先読みされているって感じがして、不思議。
「えっ!?どこらへんが!?」
立ち上がり顔を私に近付ける藤田くんを、お弁当でガードすれば、
「邪魔。むさい。うっとうしい」
藤田くんの顔面を手で押し返す先崎くん。
「なにそれ!いやな三拍子!」
……やっぱりこのいいコンビだ。