ワケアリ無気力くんが甘いです
「な、なん……え?というかいつの間に登録されてたの!?」
リビングに私の声が響けば、
"僕っ"とタイミング良く、メッセージが来た。勿論それは藤田くんから。
……さっきか。
携帯を渡した時だと、メッセージを見ながら腑に落ちた私は訝しげな顔をした。
藤田くん、色々読まれすぎてこわいな。
"なんか透視的な能力を持ってる?"と送れば、
なぜか"てへっ"と送られてきた。
かわすのうまいなぁ、本当に。
「……先崎くんに返そ」
"よろしく"
シンプルな文面。
先崎くんらしいメッセージに口が緩む。
「先崎くん、って感じっ」
"こちらこそよろしくね"
と返せば、
"うん"だけ。
「……そう言えば、スイパラの時に先崎くんと格闘ゲームする約束したんだよね」
"ゲーム、今度しようね"と返せばすぐにまた、"うん"。
「先崎くん、覚えてたっ」
物凄く簡潔な返事とやり取りに、笑みがこぼれた。