ワケアリ無気力くんが甘いです


最後の笑いだけ気になるも、先崎くんの話を聞こうと視線を向ける。
未だ私の服を掴んだままの先崎くんは、目を泳がせた後、口を開いた。


「あのさ……できるなら班、同じになろ?……もれなくフジのやつがついてくるけど」


と先崎くんは顔をしかめた。
もれなくって……言うところが面白いなぁなんて。
かんちゃんは藤田くんのこと、せんせって呼んでるし、断らないと思うから……。


「うん、藤田くんも。4人で一緒に班になるようにしたいね。後でかんちゃんにも伝えておく」





そして──放課後のホームルーム、席替えが行われ、後ろの席はやはり人気が高く、場所ジャンケンをすることになった。


『任せなさい!』と言う藤田くんを代表にし、きちんと一番を勝ち取ってくれて。

廊下側後ろに私たち4人が固まった。

先崎くんが廊下側一番後ろ、私が先崎くんの前。
藤田くんは先崎くんの隣で、かんちゃんが藤田くんの前。

授業中、当てられても怖いものなしってかんちゃんは喜んでた。
その点は私も聞けるのありがたいって思う。
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