推しが近所に住むなんて聞いてません!
「はっ..ごめん!」
と猫屋くんは私を引き剥がす。
…1分くらいだろうか?私はされるがままキスされた。
完全に猫屋くんは役に入り込んでいたのだろう。猫屋くんが見ているのは恋人役の私であり、私自身ではない。それでも、私はこの幸せな時間に浸っていたかった。
猫屋くんは頭を抱えている。
「ごめん、こんなことするつもりじゃ…」
「あ、いや別にいいよ!役だったんだよね!そう言うこともあるある!」
と平気なフリして慰める。本当はドキドキして今にも溶けそうなくらいだったけど。
「…ほんとごめん。忘れて。…俺ちょっとコーヒー買ってくる」
そう言って出ていく猫屋くん。いつもの態度とは違い、素直に申し訳ながっている。
戻ってきた時は急にあっけらかんとして、「はい、ココア」と言ってココアを手渡してくれた。
「あんた中身は結構子どもだからブラックコーヒーなんて飲めないでしょ」
と言ってふ、と笑う。
「そんなことないよ!」
といつも通りのやりとりが繰り広げられる。
「…甘」
とつい声を漏らしてしまった。
猫屋くんがくれたココアは、いつもよりも少しだけ甘かった気がした。
と猫屋くんは私を引き剥がす。
…1分くらいだろうか?私はされるがままキスされた。
完全に猫屋くんは役に入り込んでいたのだろう。猫屋くんが見ているのは恋人役の私であり、私自身ではない。それでも、私はこの幸せな時間に浸っていたかった。
猫屋くんは頭を抱えている。
「ごめん、こんなことするつもりじゃ…」
「あ、いや別にいいよ!役だったんだよね!そう言うこともあるある!」
と平気なフリして慰める。本当はドキドキして今にも溶けそうなくらいだったけど。
「…ほんとごめん。忘れて。…俺ちょっとコーヒー買ってくる」
そう言って出ていく猫屋くん。いつもの態度とは違い、素直に申し訳ながっている。
戻ってきた時は急にあっけらかんとして、「はい、ココア」と言ってココアを手渡してくれた。
「あんた中身は結構子どもだからブラックコーヒーなんて飲めないでしょ」
と言ってふ、と笑う。
「そんなことないよ!」
といつも通りのやりとりが繰り広げられる。
「…甘」
とつい声を漏らしてしまった。
猫屋くんがくれたココアは、いつもよりも少しだけ甘かった気がした。