結婚なんて、ゼッタイお断り!
第2話:中学校生活は、超訳アリ!?




***



「──それでは改めまして、一年二組のみなさん。担任の遠藤です、今日からよろしくお願いします!」


入学式が終わって、今日から本格的に中学校生活がはじまった。

一年二組になった私の教室の窓から、ちょうどうす桃色の桜がのぞいて見えた。




でも、桜はきらい。

すごくきれいだけど、一瞬で散ってしまうから。




「それでは親睦もかねて、まずは一人ずつ自己紹介をしてもらいましょうか!」


担任の遠藤先生のその提案に、心臓が大きく飛び跳ねた。



……最悪だ。

進学や進級してすぐの、この時期に必ずやってくる最初の難関。

クラスメイト達も、声を揃えて『えー!』と騒ぎはじめる。





でも、私が何より驚いたのは、すでに友達のグループができつつあるってこと。

私の前に座っている女子は、隣の席の女子と親しそうに、自己紹介で何を話すべきか相談し合っている。


ほとんどの人が初めて会う人なのに、どうしてそんなに早く友達が作れるの?




「(私なんて、何年頑張っても……友達、作れなかったのに)」





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