結婚なんて、ゼッタイお断り!
第3話:まさかの同居生活開始!?
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だんだんと暑くなり始めた五月。
今日からゴールデンウィークの休みに入った。
毎日激しく鳴り響く目覚ましの音で無理やり起こされなくていい、最高の朝を迎える……はずだったのに!
「な、なな、なんでアンタ達が私の家にいるのよ!」
なんだか私の部屋の中が騒がしくて、眠たい目をこすって起きてみると……。
そこにいたのは、婚約者候補の三人だった。
「……大和、陽太。美桜ちゃんを起こすなってあれだけ言ったでしょ」
「お前、休みだからって寝すぎなんじゃねぇの?」
「美桜ちゃん、ダラダラ生活は体に悪いんだよ?」
ボサボサ頭に、ヨレヨレのパジャマ姿の私。
そんな私が眠っているベッドを囲むようにして、三人はジッとこちらを見ていた。
「(し、信じられない!)」
恥ずかしすぎて、目が回りそう!
「今すぐ出てってよ!」
もう遅いと分かっていても、ピョンと飛び跳ねた寝癖を抑えながら涙目でそう叫んだ。