結婚なんて、ゼッタイお断り!
第3話:まさかの同居生活開始!?




***


だんだんと暑くなり始めた五月。

今日からゴールデンウィークの休みに入った。

毎日激しく鳴り響く目覚ましの音で無理やり起こされなくていい、最高の朝を迎える……はずだったのに!




「な、なな、なんでアンタ達が私の家にいるのよ!」

なんだか私の部屋の中が騒がしくて、眠たい目をこすって起きてみると……。

そこにいたのは、婚約者候補の三人だった。





「……大和、陽太。美桜ちゃんを起こすなってあれだけ言ったでしょ」

「お前、休みだからって寝すぎなんじゃねぇの?」

「美桜ちゃん、ダラダラ生活は体に悪いんだよ?」




ボサボサ頭に、ヨレヨレのパジャマ姿の私。

そんな私が眠っているベッドを囲むようにして、三人はジッとこちらを見ていた。





「(し、信じられない!)」

恥ずかしすぎて、目が回りそう!



「今すぐ出てってよ!」

もう遅いと分かっていても、ピョンと飛び跳ねた寝癖を抑えながら涙目でそう叫んだ。







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