歪んだ月が愛しくて1
「あのさ、みく…「リカっ!」
未空の肩に手を伸ばそうとした時、不意にその腕を取られた。珍しく真剣な顔付きで。
「俺と一緒に委員会入ろう!」
唐突だな。
「委員会?何でまた…」
てか、さっき入らないって言ったんだが。
「俺、どうしてもリカと一緒にやりたいんだ!」
「別に俺じゃなくても…。他にも委員会に入ってない人いるんだし」
「ダメ!」
ガシッと、強い力で両肩を掴まれる。
「リカじゃないとダメ!俺はリカがいいの!」
……我儘か。
人の都合も考えないで勝手なこと言われても困る。
「ねぇ、良いでしょうリカ!お願い!」
「いや、お願いじゃなくて…」
「リーカー!お願い!この通り!」
未空は俺の両肩を掴んだまま興奮気味に揺さぶる。
頭がクラクラする…じゃなくて酔いそう。おえ。
するとそんな俺の心境を知ってか知らずか頼稀は未空の腕を掴んで制止した。
「落ち着け。それ以上揺らすと立夏が吐くぞ」
「あ、ごめん」
俺の肩からパッと手を離した未空。
……マジで気持ち悪かった。
「そもそもあの委員会に立夏は無理だ。他を当たれ」
「大丈夫!リカ可愛いから!」
「そう言うことじゃなくて、俺はその後のことを言ってんだよ」
「だから大丈夫だって。それにアイツ等だってリカのこと欲しがると思うし」
「……有り得る」
「立夏くん人気だもんね」
「だからそうじゃなくて…」
ああだこうだと聞き分けのない未空に頼稀が頭を抱える。
そもそも未空って委員会入ってたんだ。知らなかった。