歪んだ月が愛しくて1



「そもそも生徒会強制令って絶対?拒否権とかないわけ?」

「ないよ。そのための強制令だもん」

「……横暴」

「だよなー。りっちゃんのその気持ちよーく分かるぜ。俺も最初は納得出来なかったからよ」

「でも結局入ったじゃん」

「当たり前だろう。生徒会強制令は絶対だからな。破れば退学オーノー」



簡単に言ってくれる。



「それに俺の場合は九澄様からの直々のご命令だったんだぜ。逆らったらお先真っ暗だろう」

「ふふっ、それはどう言う意味ですかね」



黒いオーラを放つ、九澄先輩。
でもそんなことはどうでもいい。



俺は今、自分の置かれている理不尽な状況にイライラしていた。



「……だから、俺もそれに従えって?」



冗談じゃない。
そんな面倒臭ぇことに態々自分から首突っ込むかよ。
しかも破れば退学?
バカバカしい。
そもそも誰がこんなくだらねぇもん作ったんだよ。正気とは思えない。



「ま、恨むんだったらこんなくだらねぇ校則を作った今の理事長さんを恨むんだな」



………は?



「え、いま、何て…」

「生徒会強制令を作ったのは当時生徒会長だった鏡ノ院理事長なんです」



お前か犯人は!?



「思い切ったことするよね理事長って…」

「うちの大将も人のこと言えないけどな」

「確かに。生徒会長って皆そうなの?」

「まさか。2人が特殊なんですよ」

「誰が特殊だ」



……つまり、あれか?

全ての元凶は文月さんだったわけか。



あはははっ…、










殺す。


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