歪んだ月が愛しくて1
しつこい男
『気持ち悪い』
知ってる。
『近寄るな』
独りには慣れてる。
『死ねばいいのに』
分かってるよ。
あの日、俺の心は一度死んだ。
そんな俺に君は手を差し出してくれた。
生きていく意味すら見失い掛けていた俺にもう一度生きることの大切さを教えてくれた。
だからこの命は俺のものじゃない。
君が生きろと言うならこの偽りの世界で生きて見ようと思った。
それなのに俺は君から逃げた。
俺の心を救ってくれた君はもういない。
弱くて臆病な俺には君を守ることが出来なかった。
俺に残された感情は、哀しみ、苦しみ、絶望、憎悪。
そんな俺に唯一出来たことは「復讐」と言う名の破壊だけだった。