時計を見るとすでに12時が過ぎている。


理穂と松崎は、車もまばらな夜道を並んで歩いていた。


「・・・」


話題が出てこない。


理穂は横を歩く松崎をチラリと見た。


「あ・・」


目が合って、思わず声が出てしまった。


松崎はハハっと笑って、


「おせっかいだよな、長澤って」


「・・そうですね」


理穂も笑った。


「―――ごめんね。遠藤さん、俺と二人じゃ気まずいでしょ?」


「い、いえ・・」


「俺はこうやって二人になれて、実はかなり嬉しいんだけどね」


「えっ」


松崎の言葉にドキリとした。





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