「もう着いちゃいましたね」


私、何言ってるんだろう。こんな言い方したら、まるで着いてほしくなかったみたいじゃない…。


「南、今日はきっと寝かせてくれないですよ」


すると、松崎は繋いでいた手をパッと離して、


「邪魔しちゃ悪いし、俺はそろそろ帰るよ」


と、コンビニ袋を理穂に渡した。


「そ、そうですか…」


理穂はギュっと手を握りしめて、「気をつけて帰ってくださいね」


と、笑顔を作った。


「ありがとう」


「それじゃあ…」


ドアノブに手をかけた理穂は、突然背後から腕を掴まれて、短い悲鳴を上げた。


次の瞬間、理穂は松崎にキスされていた。


「おやすみ、遠藤さん」





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