本当の愛を知るまでは
思いがけない告白
「ん……」
朝になり、花純の意識はぼんやりと浮上する。
大きな腕の中で守られているような安心感に、思わず身を寄せて頬ずりした。
すると頭を優しくなでられる。
(気持ちいい……)
知らず知らずのうちに笑みがこぼれた時、チュッと額にキスが落とされた。
(……え?)
ようやく花純は目を開ける。
ゆっくり視線を上げると、目の前に光星の顔があった。
髪をさらりとナチュラルに下ろし、花純を見つめて優しく微笑んでいる。
「おはよう、花純」
「お、おはよう、ございます」
「よく眠れた?」
「はい。あの、光星さんは?」
ベッドはキングサイズで広いのに、二人でピタリと身を寄せ合っている。
「俺もぐっすり。気持ち良くてずっとこうしていたいくらい」
その言葉で、花純はハッとする。
「光星さん、今何時?」
「6時だよ」
「もう? 私、いつも6時半にマンションを出るのに」
「でも既に会社に着いてるよ」
「え、あっ! そっか」
「うん。さてと、起きようか。着替えておいで」
そう言うと光星は身体を起こす。
Tシャツ越しの男らしい身体が目に入り、花純は思わずブランケットに顔をうずめた。
「ん? 花純、まだ眠いの?」
「ううん、大丈夫」
どうやら服を着ているらしい衣擦れの音に、花純は赤くなってブランケットを顔の上まで引き上げる。
「花純?」
光星は、ブランケットの上からポンポンと花純の頭に手をやって、呼びかけた。
花純はそっと目元まで顔を覗かせる。
「ふふっ、可愛いな。朝食用意するから、着替えたらおいで」
「はい」
チュッと頬にキスをしてから、光星は部屋を出て行った。
朝になり、花純の意識はぼんやりと浮上する。
大きな腕の中で守られているような安心感に、思わず身を寄せて頬ずりした。
すると頭を優しくなでられる。
(気持ちいい……)
知らず知らずのうちに笑みがこぼれた時、チュッと額にキスが落とされた。
(……え?)
ようやく花純は目を開ける。
ゆっくり視線を上げると、目の前に光星の顔があった。
髪をさらりとナチュラルに下ろし、花純を見つめて優しく微笑んでいる。
「おはよう、花純」
「お、おはよう、ございます」
「よく眠れた?」
「はい。あの、光星さんは?」
ベッドはキングサイズで広いのに、二人でピタリと身を寄せ合っている。
「俺もぐっすり。気持ち良くてずっとこうしていたいくらい」
その言葉で、花純はハッとする。
「光星さん、今何時?」
「6時だよ」
「もう? 私、いつも6時半にマンションを出るのに」
「でも既に会社に着いてるよ」
「え、あっ! そっか」
「うん。さてと、起きようか。着替えておいで」
そう言うと光星は身体を起こす。
Tシャツ越しの男らしい身体が目に入り、花純は思わずブランケットに顔をうずめた。
「ん? 花純、まだ眠いの?」
「ううん、大丈夫」
どうやら服を着ているらしい衣擦れの音に、花純は赤くなってブランケットを顔の上まで引き上げる。
「花純?」
光星は、ブランケットの上からポンポンと花純の頭に手をやって、呼びかけた。
花純はそっと目元まで顔を覗かせる。
「ふふっ、可愛いな。朝食用意するから、着替えたらおいで」
「はい」
チュッと頬にキスをしてから、光星は部屋を出て行った。