Drive Someone Nuts
「あんたにそんなこと言われたらびっくりするな」
「そう?」
「俺はあんたほどの常識外れの人間って知らないよ」
「ふふ、そんな常識外れを犯しに来たって?」

 言葉に詰まって、口の中が渇く。
 興味なさそうに髪の毛をいじりながら「いいわよ、好きに使って」

「なんで」

 平然と自分を物みたいに扱おうとしているのかわからなかった。女は振り返る。濁った眼はヘドロみたいで俺を見ているはずなのに焦点が合わなかった。

「どうでもいいもん」

 幼い子のような物言いをして救いを諦めたような顔をしていた。
 女の前で呆然としていたら、女は立ち上がって唇を重ねてきた。唇を割って、入ってくる。身体は確かに興奮していて、自分の男根が大きくなるのを感じたがどこか頭は冷めている。もしあの子のなれ果てがこの女なのだとしたらこんな悲しいことはない。が、かわいそうであって欲しいと糞みたいなことを思った。俺はあの子と悲しみを共有することが出来る唯一の人物であるし、そうであってほしいと思ってる。女の唇がキスをやめて、どんどん下に降りていく。しゃがんだ姿はまるで縋りついているようでぞくりとした。女の後頭部を掴み、自分の物を押し当てる。目をつぶって、あの子を思い浮かべた。他人を使ったオナニーは最高に気持ちよかった。
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