だから、あたしは
 騎士と目が合うとドキッとなる。彼は、寂しげな微笑を滲ませながら、スッと二階へと向かっている。あたしの心が揺れていた。どうしよう。騎士は誤解している今、あたしの心は騎士へと向かっている。それは自覚している。でも、あたしの身体は男の子なのだ。身体の秘密を言えるような状況ではないのだ。

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