だから、あたしは
なぜ、こんな急に胸が大きくなるのかな。このままじゃ、男子校には通えないよ。女子に戻ったらパパの元に戻らなくてはならないのかな。
だけど、騎士とは離れたくないわ。どうしたものかしらと悩みながらウトウトしていたら夕刻になっていた。
部活を終えて急いで駆け込んできたのね。騎士が、ハァハァと肩で息をしている。部活は休んでいるという。早速、丸いケーキの箱を差し出したのである。
「いずみ。おまえのリクエストに応えて買ってきたぜー。チョコレートケーキを食後に食べような。さてと、俺の得意料理の八宝菜と中華スープを作ってやる」
二人で他愛もない話をして過ごした。なぜかしら、騎士は、時折、眉根を寄せて黙り込む。
「どうしたの、騎士?」
時々、自分の世界に沈み込、人の話を聞いていないように見える。
「あっ、わりぃ。考え事をしていたよ。俺も、ちょっと疲れているのかもしれないな。頭が混乱しているんだな」
どこに視線を向けたらいいのか分からぬように彼は目を微妙に泳がせているのだ。
「おまえってさ、もしかして化粧をしてる?」
「えーっ、そんなのする訳ないじゃない!」
混乱したように目を漂わせていた。二人でバラエティ番組を見ている途中だったのに騎士が立ち上がり先に寝ると言い出したのだ。あらら、騎士の様子が変だわ。行き場をなくして焦げ付いたような妙な空気が流れている。
先刻から騎士の訝しげな眼差しが気になっていた。
騎士ったら、何か言いたいことがあるな言えばいいのに。
夜も遅くなってきたので、あたしも自分の部屋に向かう。
「漫画でも読もうかな」
その夜、騎士が愛読しているキングダムという漫画を暇つぶしに読んでみた。おおっ、引き込まれる。スピード感と迫力と熱気に満ちていて死ぬほど面白かった。いやーん、サイコー。血肉沸き踊る物語に没頭して読みふけっていく。
全国の少年が夢中になるのは当たり前。そう思いつつ明け方近くまで起きていたのだが、いつしか瞼が重たくなっていた。いわゆる寝落ち状態に突入してたのである。
だけど、騎士とは離れたくないわ。どうしたものかしらと悩みながらウトウトしていたら夕刻になっていた。
部活を終えて急いで駆け込んできたのね。騎士が、ハァハァと肩で息をしている。部活は休んでいるという。早速、丸いケーキの箱を差し出したのである。
「いずみ。おまえのリクエストに応えて買ってきたぜー。チョコレートケーキを食後に食べような。さてと、俺の得意料理の八宝菜と中華スープを作ってやる」
二人で他愛もない話をして過ごした。なぜかしら、騎士は、時折、眉根を寄せて黙り込む。
「どうしたの、騎士?」
時々、自分の世界に沈み込、人の話を聞いていないように見える。
「あっ、わりぃ。考え事をしていたよ。俺も、ちょっと疲れているのかもしれないな。頭が混乱しているんだな」
どこに視線を向けたらいいのか分からぬように彼は目を微妙に泳がせているのだ。
「おまえってさ、もしかして化粧をしてる?」
「えーっ、そんなのする訳ないじゃない!」
混乱したように目を漂わせていた。二人でバラエティ番組を見ている途中だったのに騎士が立ち上がり先に寝ると言い出したのだ。あらら、騎士の様子が変だわ。行き場をなくして焦げ付いたような妙な空気が流れている。
先刻から騎士の訝しげな眼差しが気になっていた。
騎士ったら、何か言いたいことがあるな言えばいいのに。
夜も遅くなってきたので、あたしも自分の部屋に向かう。
「漫画でも読もうかな」
その夜、騎士が愛読しているキングダムという漫画を暇つぶしに読んでみた。おおっ、引き込まれる。スピード感と迫力と熱気に満ちていて死ぬほど面白かった。いやーん、サイコー。血肉沸き踊る物語に没頭して読みふけっていく。
全国の少年が夢中になるのは当たり前。そう思いつつ明け方近くまで起きていたのだが、いつしか瞼が重たくなっていた。いわゆる寝落ち状態に突入してたのである。