呪われた死神皇帝は、亡霊の愛し子に愛を囁けない
「は、はい……。その、迷子に……なってしまって……」
「まぁ! そうでしたの。王城の中は、複雑怪奇な迷路のようですもの。ヘスアドス帝国に来て間もないイブリーヌ様が迷うのも、無理はありませんわ!」
女性はオルジェントに言い寄っていたのが嘘のように。
イブリーヌへと随分好意的な様子で、会話を続けている。
(一体何が、目的なの……)
得体のしれない恐怖を感じた彼女が、探るような視線を向ければ。
アメリはイブリーヌの警戒心を解くためだろうか?
満面の笑みを浮かべて、困っている彼女に手を差し伸べた。
「よろしければ、わたくしが目的地まで案内して差し上げますわ」
「い、いいんですか……?」
「もちろん!」
「あ……っ。ありがとう、ございます……」
「わたくし、ずっとイブリーヌ様とお話してみたかったんですのよ……」
イブリーヌが戸惑いがちに、お礼を告げた直後。
口元を綻ばせた女性の瞳が、笑っていないことに気づいた。
瞳孔が開いており、瞳の奥底には漆黒の炎が揺らめいている。
「まぁ! そうでしたの。王城の中は、複雑怪奇な迷路のようですもの。ヘスアドス帝国に来て間もないイブリーヌ様が迷うのも、無理はありませんわ!」
女性はオルジェントに言い寄っていたのが嘘のように。
イブリーヌへと随分好意的な様子で、会話を続けている。
(一体何が、目的なの……)
得体のしれない恐怖を感じた彼女が、探るような視線を向ければ。
アメリはイブリーヌの警戒心を解くためだろうか?
満面の笑みを浮かべて、困っている彼女に手を差し伸べた。
「よろしければ、わたくしが目的地まで案内して差し上げますわ」
「い、いいんですか……?」
「もちろん!」
「あ……っ。ありがとう、ございます……」
「わたくし、ずっとイブリーヌ様とお話してみたかったんですのよ……」
イブリーヌが戸惑いがちに、お礼を告げた直後。
口元を綻ばせた女性の瞳が、笑っていないことに気づいた。
瞳孔が開いており、瞳の奥底には漆黒の炎が揺らめいている。