呪われた死神皇帝は、亡霊の愛し子に愛を囁けない
(俺の妻を奪う者は、誰であろうとも斬り伏せてやる)
夫婦の仲を引き裂く不届き者は全員、力で黙らせればいいだけだ。
意味もなく大鎌を振るって気持ちを落ち着かせた彼は、再び愛用の武器を床の上に置くと、最愛の妻を抱き寄せた。
「イブリーヌ……」
彼女の名を切なそうに呼びながら顔を覗き込んだ彼は、愛する妻の艶やかな唇に指先を這わせた。
ぷにぷにとした触感が癖になるのか、オルジェントはそこを執拗に撫でつける。
(柔らかいな……)
今すぐここに噛みつきたい衝動を、ぐっと抑えながら。
オルジェントは妻が目覚める瞬間を、じっと静かに待ち続けた。
「へ、い……か……?」
「起きたか」
「は、はい……」
彼女の身体に、好き勝手触れていたせいだろう。
違和感を感じたイブリーヌは目覚めた瞬間。
不思議そうに夫を呼んだ。
その瞳は、不安に揺れている。
「……わ、私……」
「あの女に言われたことは、気にするな」
彼女がアメリのことを話題に出すつもりだと悟った彼は、先手必勝だとばかりに低い声でそれを拒む。
不愉快なこと、このうえなかったからだ。
夫婦の仲を引き裂く不届き者は全員、力で黙らせればいいだけだ。
意味もなく大鎌を振るって気持ちを落ち着かせた彼は、再び愛用の武器を床の上に置くと、最愛の妻を抱き寄せた。
「イブリーヌ……」
彼女の名を切なそうに呼びながら顔を覗き込んだ彼は、愛する妻の艶やかな唇に指先を這わせた。
ぷにぷにとした触感が癖になるのか、オルジェントはそこを執拗に撫でつける。
(柔らかいな……)
今すぐここに噛みつきたい衝動を、ぐっと抑えながら。
オルジェントは妻が目覚める瞬間を、じっと静かに待ち続けた。
「へ、い……か……?」
「起きたか」
「は、はい……」
彼女の身体に、好き勝手触れていたせいだろう。
違和感を感じたイブリーヌは目覚めた瞬間。
不思議そうに夫を呼んだ。
その瞳は、不安に揺れている。
「……わ、私……」
「あの女に言われたことは、気にするな」
彼女がアメリのことを話題に出すつもりだと悟った彼は、先手必勝だとばかりに低い声でそれを拒む。
不愉快なこと、このうえなかったからだ。