呪われた死神皇帝は、亡霊の愛し子に愛を囁けない
(もっとにこやかに、応対できたら……帝国民からの支持率も、上がるのに……)
イブリーヌはこれほど優しいオルジェントが人々から死神と恐れられ忌避されていることに、心を痛めていた。
どうにかならぬものかと日々頭を悩ませているのだが、彼がにこやかに貴族達と会話を行う気がないのだからどうしようもない。
(陛下の笑顔を、もっとたくさんの方が、知ってくださるといいのだけれど……)
そんなことを考えながら。
身じろぎ一つせずに大人しくしていたイブリーヌは、テランバ公爵の言葉を耳にして驚愕した。
「我が娘、アメリが……。デイス男爵家の第5夫人として嫁ぐことを、了承して頂きたい」
「いいのか? アレはかなり、あくどいことをやっているが……」
「娘は自分の犯した罪を、まったくと言っていいほど理解できておりません。このまま命を散らせば、悪しき魂に生まれ変わることでしょう。私はそれを、防ぎたいのです」
イブリーヌは口を挟むべきか、かなり迷った。
なぜならば、デイス男爵の悪評は母親から何度も耳にしていたからだ。
イブリーヌはこれほど優しいオルジェントが人々から死神と恐れられ忌避されていることに、心を痛めていた。
どうにかならぬものかと日々頭を悩ませているのだが、彼がにこやかに貴族達と会話を行う気がないのだからどうしようもない。
(陛下の笑顔を、もっとたくさんの方が、知ってくださるといいのだけれど……)
そんなことを考えながら。
身じろぎ一つせずに大人しくしていたイブリーヌは、テランバ公爵の言葉を耳にして驚愕した。
「我が娘、アメリが……。デイス男爵家の第5夫人として嫁ぐことを、了承して頂きたい」
「いいのか? アレはかなり、あくどいことをやっているが……」
「娘は自分の犯した罪を、まったくと言っていいほど理解できておりません。このまま命を散らせば、悪しき魂に生まれ変わることでしょう。私はそれを、防ぎたいのです」
イブリーヌは口を挟むべきか、かなり迷った。
なぜならば、デイス男爵の悪評は母親から何度も耳にしていたからだ。