呪われた死神皇帝は、亡霊の愛し子に愛を囁けない
「シロム」
『いつまで経ってもイブリーヌがオルジェントの手を掴まないから、僕が代わりに握手をしてあげたんだ。感謝されても、非難されるいわれはないよ』
「君が俺の手に触れて、一体なんの意味がある」
『言っただろ? 僕は代わりだと。行こう、イブリーヌ!』
「し、白猫さん……!?」
オルジェントの手を離したシロムは、再び彼女の胸元へ勢いよく飛び込んだ。
白猫はイブリーヌの首元を甘噛みしながら、早く行こうと急かす。
「ええと、あの……。ご、ご案内、いたします……」
その勢いにやられたイブリーヌは、引き攣った笑みを浮かべて彼を自宅へ案内した。
『許さない』
『愛し子に近づくな』
『俺達の敵』
『私の仲間を消滅させる、悪い奴』
彼女が森の奥深くに歩みを進めるたびに、悪しき魂達がオルジェントに憎悪を向ける声が聞こえてくる。
『こんなに薄暗い森の奥に、住んでいるのかい?』
「は、はい……。ミミテンスの、別邸がありまして……」
それらはイブリーヌに聞こえていないようで、彼女はシロムを抱きかかえながら緊張した面持ちで声を発していた。
『いつまで経ってもイブリーヌがオルジェントの手を掴まないから、僕が代わりに握手をしてあげたんだ。感謝されても、非難されるいわれはないよ』
「君が俺の手に触れて、一体なんの意味がある」
『言っただろ? 僕は代わりだと。行こう、イブリーヌ!』
「し、白猫さん……!?」
オルジェントの手を離したシロムは、再び彼女の胸元へ勢いよく飛び込んだ。
白猫はイブリーヌの首元を甘噛みしながら、早く行こうと急かす。
「ええと、あの……。ご、ご案内、いたします……」
その勢いにやられたイブリーヌは、引き攣った笑みを浮かべて彼を自宅へ案内した。
『許さない』
『愛し子に近づくな』
『俺達の敵』
『私の仲間を消滅させる、悪い奴』
彼女が森の奥深くに歩みを進めるたびに、悪しき魂達がオルジェントに憎悪を向ける声が聞こえてくる。
『こんなに薄暗い森の奥に、住んでいるのかい?』
「は、はい……。ミミテンスの、別邸がありまして……」
それらはイブリーヌに聞こえていないようで、彼女はシロムを抱きかかえながら緊張した面持ちで声を発していた。