呪われた死神皇帝は、亡霊の愛し子に愛を囁けない
(彼女は俺でさえも手に負えない、亡霊の女王として、この世界に恐怖へ陥れるだろう)
オルジェントが彼女にできることがあるとすれば、イブリーヌに命を終えるよりも生き続けていたいと思うような生活をさせてやることだ。
悪の道に引きずり込もうと目論む悪しき魂達を、彼女の見えないところで刈り取りながら……。
(このままここに彼女を置いておくのは、危険だ)
オルジェントが治めるヘスアドス帝国は、悪しき魂に汚染された地だ。
――何度刈り取っても。
平和に暮らす人間を不幸のどん底へ陥れるべく、彼らは次々に姿を見せた。
彼が大鎌を振るえば、イブリーヌの周りには悪しき魂が集まってしまう。
それらをきちんと処理できなければ。
彼女が生き続けたいと強く願ったところで、最悪な結末が訪れるのは避けられない。
それを阻止するためには――。
(娶るのが、手っ取り早い……)
オルジェントは生まれて初めて、王族として生まれたことを神に感謝した。
彼女が嫌がろうが、周りが反対しようが、権力を笠にすればイブリーヌを手中に収めるのは簡単だからだ。
オルジェントが彼女にできることがあるとすれば、イブリーヌに命を終えるよりも生き続けていたいと思うような生活をさせてやることだ。
悪の道に引きずり込もうと目論む悪しき魂達を、彼女の見えないところで刈り取りながら……。
(このままここに彼女を置いておくのは、危険だ)
オルジェントが治めるヘスアドス帝国は、悪しき魂に汚染された地だ。
――何度刈り取っても。
平和に暮らす人間を不幸のどん底へ陥れるべく、彼らは次々に姿を見せた。
彼が大鎌を振るえば、イブリーヌの周りには悪しき魂が集まってしまう。
それらをきちんと処理できなければ。
彼女が生き続けたいと強く願ったところで、最悪な結末が訪れるのは避けられない。
それを阻止するためには――。
(娶るのが、手っ取り早い……)
オルジェントは生まれて初めて、王族として生まれたことを神に感謝した。
彼女が嫌がろうが、周りが反対しようが、権力を笠にすればイブリーヌを手中に収めるのは簡単だからだ。