呪われた死神皇帝は、亡霊の愛し子に愛を囁けない
イブリーヌの言うとおりにしたところで、彼の体重を支えきれるとは到底思えなかった。
「俺のことは、気にしないでくれ」
「ですが……。陛下を立たせて、私だけが腰を下ろすなど……」
「食べろ。身体に悪い」
「あ、りんご……」
遠慮するイブリーヌを、このままでは説得しきれないと考えたのだろう。
オルジェントは買ってきたばかりの新鮮なりんごを、彼女に差し出した。
イブリーヌはそれを受け取って大切そうに白猫と一緒に抱きかかえると、嬉しそうにはにかむ。
「ありがとう、ございます……。今日は、初めてなことばかりですね……」
イブリーヌは瞳に涙を滲ませると、小さく唇を動かしてりんごに齧りついた。
(かわいいな……)
パクパクと口を動かして食べる姿をすらも愛おしいと感じる時点で、オルジェントは重症だ。
(抱きしめてやったら、喜ぶだろうか……)
彼女の嬉しそうな姿をもっと見たくなった彼は、どうしたらイブリーヌが笑顔になるかを考えるが、どうにも思いつかない。
「俺のことは、気にしないでくれ」
「ですが……。陛下を立たせて、私だけが腰を下ろすなど……」
「食べろ。身体に悪い」
「あ、りんご……」
遠慮するイブリーヌを、このままでは説得しきれないと考えたのだろう。
オルジェントは買ってきたばかりの新鮮なりんごを、彼女に差し出した。
イブリーヌはそれを受け取って大切そうに白猫と一緒に抱きかかえると、嬉しそうにはにかむ。
「ありがとう、ございます……。今日は、初めてなことばかりですね……」
イブリーヌは瞳に涙を滲ませると、小さく唇を動かしてりんごに齧りついた。
(かわいいな……)
パクパクと口を動かして食べる姿をすらも愛おしいと感じる時点で、オルジェントは重症だ。
(抱きしめてやったら、喜ぶだろうか……)
彼女の嬉しそうな姿をもっと見たくなった彼は、どうしたらイブリーヌが笑顔になるかを考えるが、どうにも思いつかない。