琥珀色の溺愛 ーー社長本気ですか?
小幡さんのオススメだという赤ワインをいただきながら出された料理をいただいていく。全てオーナーさんセレクトのメニューだけど、好き嫌いがない私は全て美味しくいただいた。
それと、社長と二人きりだなんて会話が続かないかと思ったけれど、ワインのお代わり、料理の取り分けもかいがいしいほど世話を焼かれ細かく料理の感想も聞かれるので会話に困ることはなかった。
残りはデザートを残すのみとなったときに再び小幡さんが席にやってきた。
「シュミット社長、今日は昨日とガーリックを変えてみたんですがいかがですか」
「ああ、やっぱりね。そうじゃないかと思ったよ。うん、昨日のものよりこちらの方がふっくらと厚みがあるし香りが立っていてわたしは好きだな」
ガーリックという単語に思わず反応しそうになる。
そうだ、ここで昨日社長とあの彼女は一緒にニンニク料理を食べたのだ。それを嫌みったらしく勘違いするように言うものだから私があんなことをしてーーー
おのれ、ガーリックーーじゃなかった、おのれ、長谷川社長。
「葵羽はこのガーリックの味をどう思った?」
小幡さんと話していた社長がわたしに話を振る。
にやりとしたところを見るとやはり昨日の事を根に持っているのかもしれない。あの件に関して今までスルーしていたかったから気にしていないのか、犬になめられたくらいの認識なのかと思っていたけど、もしかしたら違うのかも。
「昨日のお料理は知らないのでわたしに比較することは出来ないけれど、これはとっても美味しいと思います。私の好みとしてはニンニクは味も香りも強いのが好きなので、これは甘みも香りあるしとても美味しかったですよ。実にニンニクらしいニンニクですよね」
小幡さんに素直に感想を伝えると
「そうですか。わたしもこういう所謂ニンニクらしいニンニクが好きなので、その感想はとても嬉しいです。近ごろは香りを抑えたものが売れているらしいですが」
小畑さんは目を輝かせた。
「実は少し前にこのニンニクに出会いましてこれをうちの料理に使ってみたかったんですが、長谷川社長のお勧めの組み合わせ料理とは合わないので昨日は使わなかったんです。ここで提供しようと考えていたメニューは全てハウスオブダリアさんから紹介していただいた農場の食材で作ることを想定していたものでしたから」
そういえば昨日のメンバーの中にも農家さんがいたと言っていた。
それと、社長と二人きりだなんて会話が続かないかと思ったけれど、ワインのお代わり、料理の取り分けもかいがいしいほど世話を焼かれ細かく料理の感想も聞かれるので会話に困ることはなかった。
残りはデザートを残すのみとなったときに再び小幡さんが席にやってきた。
「シュミット社長、今日は昨日とガーリックを変えてみたんですがいかがですか」
「ああ、やっぱりね。そうじゃないかと思ったよ。うん、昨日のものよりこちらの方がふっくらと厚みがあるし香りが立っていてわたしは好きだな」
ガーリックという単語に思わず反応しそうになる。
そうだ、ここで昨日社長とあの彼女は一緒にニンニク料理を食べたのだ。それを嫌みったらしく勘違いするように言うものだから私があんなことをしてーーー
おのれ、ガーリックーーじゃなかった、おのれ、長谷川社長。
「葵羽はこのガーリックの味をどう思った?」
小幡さんと話していた社長がわたしに話を振る。
にやりとしたところを見るとやはり昨日の事を根に持っているのかもしれない。あの件に関して今までスルーしていたかったから気にしていないのか、犬になめられたくらいの認識なのかと思っていたけど、もしかしたら違うのかも。
「昨日のお料理は知らないのでわたしに比較することは出来ないけれど、これはとっても美味しいと思います。私の好みとしてはニンニクは味も香りも強いのが好きなので、これは甘みも香りあるしとても美味しかったですよ。実にニンニクらしいニンニクですよね」
小幡さんに素直に感想を伝えると
「そうですか。わたしもこういう所謂ニンニクらしいニンニクが好きなので、その感想はとても嬉しいです。近ごろは香りを抑えたものが売れているらしいですが」
小畑さんは目を輝かせた。
「実は少し前にこのニンニクに出会いましてこれをうちの料理に使ってみたかったんですが、長谷川社長のお勧めの組み合わせ料理とは合わないので昨日は使わなかったんです。ここで提供しようと考えていたメニューは全てハウスオブダリアさんから紹介していただいた農場の食材で作ることを想定していたものでしたから」
そういえば昨日のメンバーの中にも農家さんがいたと言っていた。