琥珀色の溺愛 ーー社長本気ですか?
後日、有言実行のクリスから満天の星の下でプロポーズをされ夢のような幸せなひとときを過ごすことができた。
そして私たちの本当の結婚生活が始まった。
エーゲ海の別荘で何不自由なく過ごしている暮らしが既に1週間。
クリスは甘い。
本当に甘い。
ズブズブに愛されているのが否定できないくらい甘やかしてくるのだ。
実際このまま普通の生活に戻れなくなったらどうしようと思っている。
「ハニー、新婚旅行はどこに行きたい?世界中のどこにでも連れて行くよ」
蜂蜜よりも甘いクリスがわたしを自分の膝に乗せわたしの髪をくるくると指先に巻き付けて弄んでいる。
頬に額に唇ギリギリの口角へと何度もキスをされながらこの先どこに行きたいかと聞かれてもこちらは全く考えることに集中出来ないんですが。
ダーリン、あなたのハニーは蕩けるような愛の海で溺れそうですよと言ってみたくなる。
いったい今までのクリスは何だったのか。
「新婚旅行って、どこか別のところに行くの?」
この状況がすでに新婚旅行だと思うのだけど。
因みに結婚式は半年後、知人のお城(?)でやることが決まっている。
プロポーズの後、どこで結婚式をしたいかと聞かれ「別に今さらしなくてもいいんじゃない?」と答えたらずいぶんとがっかりした顔をされたのだ。
ウエディングドレス姿を見せたい両親は既にいないし、ドレスを着て写真も撮っている。それに入籍してもう何年経っていると思ってるのか、私としては本当に今さらなのだ。
大事なのはこれからの結婚生活であって今さらの結婚式じゃないのだけど。これについてはクリスには賛同して貰えなかった。
クリスはプロポーズからのリスタートを強く主張し、結婚式もするべきだという。
私は本当に必要ないと思っていたのだけど、クリスに「うちの両親の為だと思って」と言われたらそれもそうかと考えを改めた。クリスはシュミット家のひとり息子だ。
入籍してから3年近くも嫁らしいことを一つもしてこなかったという罪悪感もあってクリスに任せることにしたのだけどーーーー
お任せしたら何と翌日にはヨーロッパのお城結婚式が決まっていた。
「お城・・・・・・」
お城なんて畏れ多い。
それに私サイドにはそんなに招待客がいないし。
「お城と言ってもそんなに大層なものじゃないさ。ずいぶん前に城の持ち主に暫く城に付随しているチャペルを使っていないから是非にって言われてたのを思い出したんだ。使わないと寂れるからって。それに参列者はうちの両親と滉輔と瑠璃ちゃんだけでいいだろ。ああ、でもロイは来たいって言いそうだ。葵羽も他に参列して欲しい人がいたら言ってくれ」
私にはわからないけれど、お城には大層なお城と大層ではないお城の2種類があるんだろうか。
数人の参列者でオッケーというのなら大層なお城じゃないのかもってことで納得、準備をしたいと言ったママとクリスに手配の全てをお願いしたのだ。
ーーー半年後、そのお城のチャペルは歴史的建造物で結婚式が行われるのは実に80年ぶりということと、その結婚式をしたのが突然表舞台から姿を消した有名な経営者クリスチアーノ・シュミットだとわかりマスコミが集まって大騒動になるのだけれど、その時の私は知る由もないーーーーーーー
fin
そして私たちの本当の結婚生活が始まった。
エーゲ海の別荘で何不自由なく過ごしている暮らしが既に1週間。
クリスは甘い。
本当に甘い。
ズブズブに愛されているのが否定できないくらい甘やかしてくるのだ。
実際このまま普通の生活に戻れなくなったらどうしようと思っている。
「ハニー、新婚旅行はどこに行きたい?世界中のどこにでも連れて行くよ」
蜂蜜よりも甘いクリスがわたしを自分の膝に乗せわたしの髪をくるくると指先に巻き付けて弄んでいる。
頬に額に唇ギリギリの口角へと何度もキスをされながらこの先どこに行きたいかと聞かれてもこちらは全く考えることに集中出来ないんですが。
ダーリン、あなたのハニーは蕩けるような愛の海で溺れそうですよと言ってみたくなる。
いったい今までのクリスは何だったのか。
「新婚旅行って、どこか別のところに行くの?」
この状況がすでに新婚旅行だと思うのだけど。
因みに結婚式は半年後、知人のお城(?)でやることが決まっている。
プロポーズの後、どこで結婚式をしたいかと聞かれ「別に今さらしなくてもいいんじゃない?」と答えたらずいぶんとがっかりした顔をされたのだ。
ウエディングドレス姿を見せたい両親は既にいないし、ドレスを着て写真も撮っている。それに入籍してもう何年経っていると思ってるのか、私としては本当に今さらなのだ。
大事なのはこれからの結婚生活であって今さらの結婚式じゃないのだけど。これについてはクリスには賛同して貰えなかった。
クリスはプロポーズからのリスタートを強く主張し、結婚式もするべきだという。
私は本当に必要ないと思っていたのだけど、クリスに「うちの両親の為だと思って」と言われたらそれもそうかと考えを改めた。クリスはシュミット家のひとり息子だ。
入籍してから3年近くも嫁らしいことを一つもしてこなかったという罪悪感もあってクリスに任せることにしたのだけどーーーー
お任せしたら何と翌日にはヨーロッパのお城結婚式が決まっていた。
「お城・・・・・・」
お城なんて畏れ多い。
それに私サイドにはそんなに招待客がいないし。
「お城と言ってもそんなに大層なものじゃないさ。ずいぶん前に城の持ち主に暫く城に付随しているチャペルを使っていないから是非にって言われてたのを思い出したんだ。使わないと寂れるからって。それに参列者はうちの両親と滉輔と瑠璃ちゃんだけでいいだろ。ああ、でもロイは来たいって言いそうだ。葵羽も他に参列して欲しい人がいたら言ってくれ」
私にはわからないけれど、お城には大層なお城と大層ではないお城の2種類があるんだろうか。
数人の参列者でオッケーというのなら大層なお城じゃないのかもってことで納得、準備をしたいと言ったママとクリスに手配の全てをお願いしたのだ。
ーーー半年後、そのお城のチャペルは歴史的建造物で結婚式が行われるのは実に80年ぶりということと、その結婚式をしたのが突然表舞台から姿を消した有名な経営者クリスチアーノ・シュミットだとわかりマスコミが集まって大騒動になるのだけれど、その時の私は知る由もないーーーーーーー
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