純恋〜ひとつの光〜
「は?」

耀くんは馬鹿かお前と言いたそうな顔をする。

え…?

「ブフッ…すいやせん。クックックッ…」

そして運転席からは五十嵐さんが肩を揺らして声を殺して笑っている。

「え? だって、夜俺といてって、そういう事じゃないの?」

「はぁ…」

耀くんは目元に手を当てて、天井を向いてしまった。

「青葉さん…、それ気にして今まで断ってたのか?」

「いや…、まぁ。それもある…。四つも歳上なのに…満足させてあげられ…」

「ストップ、ストップ」

耀くんは私が最後まで言い切る前に大きな手で私の口を塞いだ。

「クックックッ…」

「おい」

耀くんは笑う五十嵐さんを制した。

「すいやせん」


まただ。

耀くんはたまに私と話す時とは違う空気を出す事がある。

さっきも部屋に入る前そうだった。
有無を言わせないような、制圧するような。

威圧感というか、周りの空気が凍てつくようなそんな感じの。
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