純恋〜ひとつの光〜
私はなんとか首を横にフルフルと振る。

するとゆっくりと抜かれる耀くんの指。

それでも脚の間に耀くんの膝が入り込んで、もう片方の手は私の首元にある。

まるでこのまま締め上げられるのではと思うくらいに耀くんからはただならぬオーラが漂っていた。

その目で見下ろされるだけでゾクゾクと全身に鳥肌が立ち、心臓は破裂しそうなくらい激しく動く。

「好きっ…、あなたが何者でも…」

震える声で、それでもハッキリと私は想いを告げた。

「私を…耀くんのものにして」

するとダンと私の顔のすぐ横に肘をつき息がかかる程顔を近づける耀くん。

いろいろお金の事とか言いたい事はあったけど、それよりこの気持ちを伝える事が一番だと思った。

「自分が何を言ってるのか分かってるの?」

「分かってる。耀くんこそ…、こんな私みたいなのが相手で本当にいいの?」

「はぁ…、まだそんな事言ってんのな」








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