純恋〜ひとつの光〜
「世良テメェ、何しやがった!」

「ぼ、坊っ…クッ…」

「耀くん違うの! 大丈夫だから! 離して!」

そう言って耀くんに飛びつく。

「青葉さん…」

耀くんは胸ぐらを掴んだ手をゆっくりと離す。

「ガハッ…ゴホッ…」

「世良、話しは後だ」

そう言って耀くんはまた出て行こうとする。

「待って!」

私は咄嗟に耀くんの手を取る。

「青葉さん…。いいよ、無理しないでくれ」

「無理なんてしてない!」

訴えるように耀くんを見上げると、少しの間のあと耀くんはため息をついた。

「中で話そう」

そう言って私を部屋の中に入れた。

「耀くんあのね…」

私はすぐに話しかけるも、耀くんが私を壁に押し付け口の中に親指を入れてきて話せなくなる。

「んっ…」

「悪い話なら、聞かない」

耀くんの熱い視線に捕らえられ、身動きが取れない。
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