純恋〜ひとつの光〜
テーブルに出来上がった料理を並べていると、玄関が開いて耀が帰って来た。

血だらけで。

「耀!?」

「ただいま。悪い、ちょっと手こずった」

そう言って私を抱きしめようと近づくも寸前で動きを止めた。

「危ねぇ、まず風呂だった。ごめん、すぐ出るから」

そして本当にすぐに出て来た耀はパンツ一丁で私のところまでくるとぎゅーっと抱きしめる。

ホクホクしてる。

そんでもって、めっちゃいい匂い。

「怪我はない?」

「ないよ」

そして顔が近付いてくるも、ヒューっと音がしてドォーンと花火が打ち上がった。

「あ! 始まった!」

私はバッと耀から離れて窓際へと駆け寄る。

「花火に負けたー」

耀はそう言って笑いながら私の後ろに立つと、またギュッと抱きついてくる。

「甘えん坊さんだ」

「そうだよ。悪い?」

私の頭の上に顎を乗せてクスッと笑う。
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