純恋〜ひとつの光〜
「捕まえてきてよ」

「いけません!」

「邪魔なんだよね」

「坊っ…どうか鎮めてください…。お気持ちはわかりますが…」

最後にありったけの弾で頭を撃ち抜く。

この弾丸をいつか…

クソッ…

そして近くの革製の黒いソファにドサッとのけぞるように座る。

「坊…」

「一人にして」

「…承知。自分、上にいますんで」

無言のまま五十嵐を見送る。

そしてそっと脇腹にあるガーベラのタトゥーに手をかざした。

この暴れ狂う激情を落ち着かせるように。

これまでもそうしてきたように。

もう何も出来ないガキじゃ無いからこそ、感情をコントロールするのが難しい。

やろうと思えばひとりでいくらでも出来てしまう。

どのくらいそうしていたのか、一人悶々と苛立ちが鎮まるのを待っていると人の気配を感じた。

「誰だ。一人にしろと言ったはずだぞ」

振り向かずに言い放つ。
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