純恋〜ひとつの光〜
青葉の身体には噛みついた俺の歯型や、吸い付いた跡が所狭しと並んでいてそれは痛々しく、行為の激しさを物語っていた。

「はぁ…何してんだ俺は…」

一番大事にしなくちゃならない彼女をこんな目に合わせて。

やっぱり俺じゃ青葉を幸せに出来ないのかもしれない。

あんな事で心を乱し、こんな事をしないと気持ちを鎮められないなんて。

「ん…」

しばらくソファで横たわる青葉を見つめていれば青葉が目を覚ました。

「耀…?」

綺麗な声まで枯れてしまっている。

本当に俺はどうしようもないな…

「青葉…別れよう」

「え…?」

案の定青葉は訳がわからないとばかりに放心する。

「ごめん」

俺はそんな彼女を直視できず目をそらす。

「どうして…?」

チラッと横目で見れば青葉の目に涙が浮かんでいた。

決意が一瞬にして揺らいでしまう。

「……飽きた」

また目をそらし思ってもいない事を言う俺。

「嘘…でしょ…?」

大嘘だよ。
飽きるなんてある訳がない。

青葉が俺の全てなんだから。

「あの家はくれてやる」

それでも最低な男を演じるんだ。
でないと俺はまた青葉を傷つける。
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