純恋〜ひとつの光〜
「そのまま住むなり売るなり勝手にしてくれ」

自分から近づいておいて俺は最低だ。

「そんなっ…」

「散々振り回して悪かった。まぁ、楽しかったよ。暇つぶしにはちょうど良かった」

頼むよ。
わかってくれ…
これ以上酷い事を言いたくない…

「嘘でしょ? ねぇ! 耀はそんな事する人じゃない!」

青葉は俺に手を伸ばす。

「気安く触らないでくれる? もう終わりだ」

俺は決死の覚悟でその手を振り払った。

「どうしちゃったの!? 急にそんな事…」

「最初から青葉とは遊びだった。同年代の女ばかりに飽きてたから、歳上と遊びたかっただけ」

「え…」

青葉の瞳が大きく揺れる。

そうだろう。
青葉はずっと自分が歳上だという事を気にしていたんだから。

「歳上はやっぱり微妙だな」

ごめん、本当に。
でもこのくらい言わないと…

「そんなっ…。それじゃガーベラの話しは…? タトゥーは!?」

「はは。んなの作り話に決まってるだろ? 同情を買うために嘘をついただけ」

「え…? それじゃあの時の子じゃないの!?」

「ああ。知らないな。俺のタトゥーはただの偶然だよ」

俺は目を見て言う。

いかにも嘘が本当の事のように。
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