純恋〜ひとつの光〜


デスクにあるリクライニング式のハイバックになった皮の椅子にのけぞり座る。

「はぁ…」

これでいいんだ…

これで…

身体を起こし頭を抱え込み下を向く。

あんな抱き方して、青葉をめちゃくちゃにして…

最低だ俺は。

でも俺は結局こういう狂った人間で、この世界から抜けられない。

こうするしか無いんだ…

まだ襲名前だし、青葉の顔も割れてない。

今なら青葉は元の世界に戻れる。

俺には青葉は眩しい…

眩しいんだ…

そう自分に言い聞かせた。





その後、季節は変わり俺は誕生日を迎え予定通り若頭に襲名した。

青葉とはあれっきり会っていない。

きっともうあんな一方的に突き放した俺の事など嫌いになっただろう。

それでいい。

恨まれても、嫌われても…

こんな身勝手な俺の事なんて嫌いになればいい。

もう二度と青葉をこの手で傷つけたくないんだ…
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