純恋〜ひとつの光〜


「おい、探し出せ。ここを閉鎖してでも」

俺は五十嵐に言う。

「承知」

五十嵐も子供の顔を見てすぐに状況を把握したようだ。

「名前は?」

俺はまた話しかける。

「煌(こう)」

煌…

「いい名だ。ぴったりだな」

間違いねぇ。
コイツは絶対に俺の子だ。

「見てみろ。俺にもお前と同じホクロがあるぞ?」

そう言って目の下のホクロを指差す。

「本当だ! おそろいだね!」

笑顔が可愛いな。
笑うと青葉の面影も感じる。

なんて健気で、透明感があるんだろう。

眩しくて…

今の俺には目が眩みそうだ。

「そうだな」

近くの椅子に座り頭を撫でる。

小さな頭だ。

こんなにもか弱い。

儚い。

そんな風に思った自分に、まだこんな感情が残っていたのだと気づいて驚く。

すると組員が気を利かせ、煌に飲み物やお菓子を持ってきた。
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