純恋〜ひとつの光〜
「ママを待つ間、ここで俺といような」
「うん! ありがとう!」
「四歳って事は年少組か?」
「そうだよ!」
それにしては大きく見えるな。
「大きい方か?」
「うん! 一番大きいよ!」
煌はすっかり泣くのも忘れて笑顔で答える。
しっかりしてるな。
「そうか。ママの料理美味しいか?」
「うん! 凄く美味しいよ! カレーが一番好き!」
俺もだったな…
「弟もいるんだ僕!」
え…
「そ、そうなのか」
てことはもう、別な誰かが…
はは…
そうだよな。
今更な…
そう上手くいかないか。
例え煌が俺との子だったとしても、他の誰かと結婚しててもおかしくないよな…
立ち止まった俺とは違い、幸せな家庭を築いているのか。
一瞬、もう他の誰かのものになったのかと黒い感情に押しつぶされかけたが、何より俺の母親とは違い元気に生きてるようでどこか安堵した自分もいた。
やはり都合良く多くを望んではならないのだと自分に言い聞かせて。