純恋〜ひとつの光〜
そしてゆっくりとドアを開けた。

顔を見て私はまた涙が止まらなくなった。

そんな私をぎゅっと力強く抱きしめて、フローラルの香りに包まれる。

どうして…

どうして来たの…?

「耀くん…っ」

「泣いてるんじゃないかって思って」

なんで…

「俺と来るか?」

それはとても歳下とは思えないようなそんな頼りがいのある言葉で、まるでその言葉を待っていたかのように、私は頷いてしまう。

「おいで」

この逞しい胸の中にいると何故だかとても安心できる。

胸の底からじわじわと温かくなるように。

そして私は寝不足もあってかそのままそこで意識を手放してしまった。

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