純恋〜ひとつの光〜
「余裕なんてないですよ」

「嘘つき…」

俺は彼女の頭に手を添えて小さな頭を撫でる。

「好きな人の家に来て、キスされて…。余裕なんてあると思いますか?」

「だから、その好きな人って言うのやめなさいってば」

顔をうずめてごにゃごにゃ言っている。

「俺も男なんで、隙あらばあなたを自分のものにしたい」

彼女は黙ったまま何も答えない。

「本気ですよ。俺」

ピクっと彼女の身体が反応する。

彼女の背中に手を回しそっと優しく這わせていく。

背筋が伸びて、それでもなお顔を上げない彼女。

「心も身体も…全部。俺に捧げて欲しい」

そう言って彼女の頭頂部にキスを落とす。

「私…四つも歳上じゃない…」

「そんなの気にしません」
< 70 / 251 >

この作品をシェア

pagetop