純恋〜ひとつの光〜
「私は気にする…」

「それは俺がガキくさいからですか?」

「そんな事!」

そう言ってガバっと真っ赤な顔をして俺を見上げた。

「そんな事?」

俺はそんな彼女を見下ろす。

「そんな事…ない。耀くんは私なんかよりずっと…大人っぽいよ…」

そう言って目をそらしながらそんな事を言う。

ヤバいな。

めちゃくちゃにしてやりたくなるほど可愛いな。

「なら、何も気にすることはないですよね」

「そ、それは…」

「青葉さん」

俺は彼女の顎をグイっと持ち目を合わさせる。

「良い名前だ」

彼女がハッと息を飲んだ。

「もうそろそろ、普通に話してもいい?」

「え…?」

「敬語はなかなか疲れるんだ」

「よ、耀くん?」

彼女の瞳がゆらゆらと揺れて戸惑っている様子が伺える。

「こっちの俺は嫌?」

俺に顎を掴まれたまま、彼女はふるふると横に顔を振る。

「なら良かった」
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