純恋〜ひとつの光〜
"ありがとう。
夜はまた仕事に行きます"

"無理だけせずに"

「ありがとう、耀くん」

私は携帯を胸に抱きしめて心から感謝を述べた。

耀くんに会いたいな。
ここに彼がいたらもっと…

それは求め過ぎか。

そんな事を思いながら時間までホテルでひとり、贅沢な時間を過ごし、家に帰って夜の街へ向かった。

お店が終わるとなんと耀くんが、黒のスマートな格好で一台の大きなバイクの前で待っていた。

会いたいと思っていた矢先で私は驚きが隠せない。

でもやっぱり嬉しかった。

耀くんに後ろに乗せられ掴まる。

耀くんの背中は広くて、でもウエストはキュッと締まっていて、何より伝わる体温が心地よかった。

なんだかくすぐったい。

それに照れくさい。

すぐに私の家に着いてしまって、なんだか離れがたいと思ってしまう。

それにあの家にはやっぱり一人でいたくなくて、でもそんな我儘を言えるはずもない。

それでも少しでも耀くんといたいと思ってしまい、勇気を出して誘ってみる私。

耀くんは相変わらず落ち着いていて、私ばかりがドキドキしてしまってるのが妙に悔しくなる。
< 90 / 251 >

この作品をシェア

pagetop