獣人姫は公爵家メイド──正体隠して仕えるも、次期公爵の想いには鈍感です

第七章:ルライザ様の提案

「ねっ、あなた。名案だと思わない?」
公爵夫人ことルライザ・シルバエフェクトは公爵ことパドル・シルバエフェクトに笑顔で微笑みながら尋ねた。「その手があったか!!」
彼はガハハと笑いながら賛成した。
そして翌日、私たちはルライザ様に呼ばれて彼女の部屋に赴いた。
彼女は笑みを浮かべて口を開いた。
「あなた方ね、旦那が連れてきた子達は。聞いたところによると、仕事と住む場所を探しているのよね?」
なぜ知っているんだ?と驚いている私たちにルライザ様は続けて言った。
「昨日旦那と話し合ったの。それでね…。あなた方を使用人として雇用します!!!」
予想していない提案に頭が混乱してきた。
それと同時に不安が立ち込めてきた。
そこで私はリムに小声で耳打ちする。
「ねえ、なんか話がうますぎると思わない?」
するとリムはウインクして言った。
「姫様。このリムにお任せ下さい!」
そして手を挙げてルライザ様を見た
それを見て周りはリムに注目した。
しかし、私だけは大丈夫かしら?とさらに不安になった。
ルライザ様はリムに尋ねた。
「何かしら?えっと……」
「キツネ獣人、リムリス・フォンチューレ!リムって呼んでください!」
リムはハキハキと名乗った。
ルライザ様は笑って言った。
「リムちゃんね、覚えておくわ。それで何?」
リムは手を挙げたまま質問した。
「制服はどこにあるのでしょうか?」
すると、その場にいたリム以外の全員がフリーズした。
この子メイドになる気満々じゃん…。
直後、ルライザ様は笑いながらこんなことを言った。
「あっ、その事ね。ここを出ていくとかそういう話だったらどうしようかと思ったわ。さて制服だけど、あなた方の制服は私が描いたものをそのまま着てもらうわ。もちろんオリジナルで♡」
そのままって紙を着ろって言ってるの?
私たちは、頭にはてなマークを浮かべながら彼女が持っているスケッチブックとペン色鉛筆を見つめた。
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