余裕の無い奥田さんは華ちゃんを甘やかす
カフェへ歩きながらも今来たばかりのメッセージを何度も見返す。あいさつも入れずにメッセージを送った自分と"おはよう"と入れてくれた奥田さん。自分の気持ちの余裕のなさに落ち込む、

いつもよりかなりドキドキして入ったカフェは、なんだか別の場所のよう。悪い意味で意識していた人を、恋愛対象?として意識している自分の気持ちの変化の早さに戸惑いつつもあるが、彼に惹かれていることも事実でアタマとココロが少しバラバラ。キョロキョロと周りを見ると、サラリーマンは見当たらない。
その時、ポンッ!っと肩を叩かれて振り向くと奥田さんがいた。

「華ちゃん、おはよう。席、あっち。」

「あ、はい。」
ドキドキして、心臓吐きそう!私服の奥田さん、かっこよすぎる!!スーツの人探してもいない訳だよ、休みって言ってたじゃん!私、本当に余裕無さすぎ!
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