コドカレ。
act.4 女子高生を探し出せ
「ヤマト、最近食欲ないけど……」
夕ご飯の席で俺の箸が止まるのを見て、
「学校で何かあったの?」
そう顔を覗き込んでくるのは俺の母ちゃん。
「な、なにもねーし……」
「そう?」
「うん」
「何かあったら言うのよ」
母ちゃんは凄く心配そうにそう口にした。
ここ数日、俺は何をする気力も起きない。
ヒロキをはじめ友達にも変だと言われ、親にだってこの通り不審がられている。
ただでさえチビで痩せてるのに2キロ痩せてしまった。
こんな宙ぶらりんな状態じゃ駄目だ。気になってモヤモヤして胃も痛いし。誰にも相談出来ないし……。
この状態を回避するには、直接あの女子高生に会って確かめるためなくては。直接会って話さなくちゃいけない。
でも、相手の事は花女高だという事しか分からないし。名前も覚えてない。正直、情報が少な過ぎる。
だからといって、学校の前で待ち伏せするのも目立つし。第一そんなタマ持ち合わせてない。
だから、あの女子高生達と会った駅周辺を回るしかないのに。
この1週間たった今でも会う事は出来無かった。
「塾行ってくる」
箸を置いて席を立った俺に
「送ってこうか?」
と言う母ちゃんの眉毛は下がっていて、明らかに俺の心配をしている。
「いらねーし!」
これ以上心配かけまいと、俺は笑いを作って家を後にした。